Brew
- Haruru
春流ティーバッグの淹れ方
『ティーバッグは美味しくない』というイメージを覆したいと思って、昨年からつくり始めた「TASHINAMIシリーズ」の新茶バージョン。クラウドファンディングをつかって実現しました。
今年摘みたての新茶をティーバッグにしています。新茶ならではの鼻に抜ける青い味と香り。スッキリとしたのどごしが楽しめます。やさしい渋みと爽やかな甘みが特徴。ごゆっくりお楽しみください。
あったかい淹れ方



ほっと一息つきたい時にはあったかい淹れ方を。淹れ方は簡単。
ティーバッグの場合は、急須と違って温度調整をする必要がありません。そのまま熱いお湯で淹れてもらえれば美味しく飲んでいただけます!
【淹れ方】
①マグカップにポットから直接熱湯を注ぎます
②ティーバッグをお湯の入ったマグカップに入れて30秒待ちます
③10〜15回ほど振ってお好みの濃さに調整したら完成です。
つめたい淹れ方



暑い日には水出しも美味しいですよ。淹れ方は簡単。氷を入れてもOKです。
水出しにすると、渋み成分であるカテキンやカフェインが少ないスッキリとしたお茶が淹れられます。
【淹れ方】
①マグカップにティーバッグを入れます
②マグカップに冷水を入れて180秒待ちます(氷を入れてもOK)
③10〜15回ほど振ってお好みの濃さに調整したら完成です。
農家がつくったティーバッグ
『ティーバッグは美味しくない』という常識を変えたくて、ちゃんと美味しいティーバッグをつくりました。
お茶農家が畑からつくったティーバッグです。原料は伊勢茶だけ。自信があるからこそ、余計なものは何も足しません。シンプルに茶葉だけ。これは実は、非常に珍しいティーバッグです。
お飲みいただければ、『ティーバッグも美味しい』そう感じていただけると思います。
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ティーバッグは美味しくない?
「ティーバッグよりも茶葉の方が美味しいよね?」とお客さんに聞かれる事がありました。その度に「同じ茶葉を使って味が全く違うという事があり得るのかな?」という疑問を持っていました。
そのため、このシリーズをつくるにあたって論文を調べようと思いました。「ティーバッグは急須で淹れるよりも美味しくない」という信頼できる研究があれば諦めようと思い、静岡にあるお茶の研究センターに聞いてみました。
すると「そういった論文は無い」との事でした。さらに「急須の方が美味しいと証明したい人たちは確実にたくさんいる。そうした人たちがいる中で論文が出ていないという事は、少なくとも現時点では『急須もティーバッグも科学的には変わらない』と判断していいと思う」とのお話でした。
深緑茶房としても「明らかな遜色はない」という見解です。
完成したティーバッグをお客さんにお出しすると驚かれます。「ティーバッグってこんなに美味しいの…?」と。品質重視のティーバッグをつくって本当によかったと思う瞬間です。
Green Tea
そもそも使っているものが違う
これまでのティーバッグは、「お茶の木の枝」や「製造過程で出るお茶の粉」そして「品質の悪い茶葉」を使うというのが一般的でした。つまり、「品質の良いお茶は急須用/品質の悪いものはティーバッグ用」というのが常識でした。
そのため、ティーバッグの中にはその品質を補うために、粉末緑茶(抹茶)を混ぜるものもあります。
もしかしたら、これが『ティーバッグは美味しくない』というイメージを持たれる原因かもしれません。
深緑茶房では何年も前から「茶葉のみ」のティーバッグをつくっていました。ただ、ティーバッグ用にブレンドをした茶葉を使っていました。
この『TASHINAMIシリーズ』の新しいティーバッグは、取り扱う茶葉の名前をそのまま冠している通り、急須用の茶葉と全く同じ茶葉を詰めています。
自信があるからこそ、粉末緑茶も抹茶も混ぜずにつくります。上質な茶葉のみを使ったティーバッグが完成しました。
Brew
あれ?渋味が出ない。
実は、TAHINAMIティーバッグが完成した当初は急須のように「温度を下げてください」とお伝えしていました。
「急須のように温度を下げる事が美味しいお茶を淹れるコツ」という思い込みがありました。なので、急須で淹れる時と同じ温度をおすすめしていました。
「上質なお茶は温度を下げる」というのが日本茶の定石であるため、「マグカップに氷を1個入れるとちょうどいい温度になる」など「簡単に適温まで下げる方法」をひたすら模索していました。
しかしある時ふと、「ティーバッグにはティーバッグに適した淹れ方があるのでは?」と思い立ち、温度を変え、浸出時間を変え、お湯の量を調整してたくさんのパターンを試しました。
色んな方法を試した結果、ティーバッグ特有の利点を見つけました。それは圧倒的に「渋味が出づらいこと」。急須で淹れる場合であれば60℃まで下げて淹れるお茶も、ティーバッグであればポットから直接熱湯で美味しく淹れられます。
「熱湯/30秒」これが私たち深緑茶房が行きついた、ティーバッグの淹れ方です。